手の動きで音量やチャンネルを変えられるテレビ。画面上の小型カメラが手の動きを読み取る=川崎市、橋田写す 大手半導体メーカーのルネサスエレクトロニクスが、手の動きで家電製品を操作する技術を開発した。テレビに付けたカメラが人の手の動きを読み取り、音量やチャンネルを変えたり、録画をしたりする。テレビメーカーと実用化の交渉を始めており、リモコン不要テレビは来年にもお目見えしそうだ。 母体のNECが1990年代から開発している高性能のシステムLSI(大規模集積回路)と、ベンチャー企業の画像認証技術を組み合わせた。 手の動かし方によって、どの操作をするか前もって決めておく。テレビを見ている人が体調不良で動かなくなった時、近親者の家で警告音を鳴らす、といった設定も可能という。 安いカメラの画像に対応できるので、千円程度のコスト上昇で済むという。テレビのほか、エアコンやゲーム機、防犯カメラへの応用