木星に彗星が衝突したと見られる跡=アンソニー・ウェズリーさん提供 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=東山正宜】木星に彗星(すいせい)のようなものが15年ぶりに衝突したとみられている。米航空宇宙局(NASA)が発表した。「ここ5年の惑星の出来事の中で、最もエキサイティングだ」とNASAの研究者は興奮している。 発見は19日夜。豪州のアマチュア天文家アンソニー・ウェズリーさんが、口径約40センチの望遠鏡で木星を観察中に、南極付近に黒い跡があるのを見つけた。ほぼ地球大の大きさがあった。NASAがハワイの赤外線望遠鏡で撮影したところ、近赤外線では光って見え、上空の大気が熱くなっていることが分かった。 木星には、15年前の94年7月にもシューメーカー・レビー第9彗星が衝突したことがある。この時は、小型の望遠鏡でも数週間観測できた。