2011年10月7日、エンターブレインの浜村弘一氏が、業界アナリスト及びマスコミ関係者に向けて“ゲーム産業の現状と展望”と題する講演を実施した。移り変わりの早いゲーム業界の動きに合わせ、半期に一度のペースで実施されている講演だが、今回はとくに時代の流れを感じさせる内容となった。講演のタイトルは“主役争奪戦が始まったゲーム産業〜新型ゲーム機vs.ソーシャルゲームvs.スマートフォン〜”。そしてサブタイトルとして“サービス化するゲーム 時代の主役は誰に”が続く。浜村氏は講演を、つぎの言葉でスタートさせた。 「“ゲーム市場=家庭用”という時代は終わった」 これは、新たなプラットフォームが乱立しつつあることを示唆する言葉で、主役交代がありうるほど力が拮抗してきていることを表している。浜村氏は、そんな時代の主役を決めるキーワードは「サービス」だとし、本講演を通じてその根拠を語っていった。 前提として