新聞の危機が叫ばれて久しい。ウェブ上の新聞サイトの訪問者が以前にもまして増えているのに、実際に料金を払ってまでサイトの記事を読むユーザーは増えていないのが現状だ。単純な購読ではユーザー自身に関心のない記事まで料金を払っていることになる。ネット普及以前はCompuServeやAOLなどは記事を読む時間に課金することで料金を払うことは前提とされていた。インターネットのハイパーリンクを発明したTed Nelson自身が目的としていたのもハイパーテキストに対するマイクロペイメントの実現だった。しかし、いつのころからかネット上のコンテンツは無料で読むことが当然のことのようになっていた。これに対して読んだ記事ひとつにつき料金を加算するペイ・パー・クリックの考え方がある。そして新聞サイトを救うためばかりでなくウェブ上すべてのコンテンツに対してこのペイ・パー・クリックが提案されている。ただこれが新しい試み