9月20日から動物愛護週間が始まった。そこでムツゴロウこと、作家の畑正憲氏(79)を思い浮かべた人は少なくないだろう。かつて、ライオンに噛まれた時にも、“このくらいは傷に入りません”と、血を流しながら笑っていたのだから……。8年前、その畑氏は“王国”破綻で巨額の負債を抱えこんだ。今、どこで何をしているのか。 *** 東京都あきる野市に「東京ムツゴロウ動物王国」がオープンしたのは2004年のことだった。当初、年間来園者を30万人と見込んでいたが、蓋を開ければ半数にも満たない約12万人という大誤算。結果、負債総額約8億円を残してわずか2年で破綻し、個人保証をしていた畑氏も、3億円以上の借金を背負い込む羽目になったのである。 あれから8年――。東京都心の一等地にある築40年以上のマンションを訪ねてみると、颯爽と現れたのは赤紫のポロシャツに紺のスーツ姿の畑氏だった。そこでご本人に近況を聞くと