認定NPO法人「フードバンク山梨」(山梨県南アルプス市)が、乳幼児のいる支援世帯を対象にしたアンケート結果をまとめた。空腹をがまんして過ごす世帯が6割、ミルクやおむつが買えない経験のある世帯も3割あった。コロナ禍が長引くなか、親子ともに厳しい生活を強いられていることがうかがえる。 フードバンク山梨は今年5月、「乳幼児応援プロジェクト」を実施した。乳幼児がいて児童扶養手当を受給する県内の世帯に食品のほか、ミルクやおむつを届けた。同時に利用者の実態をつかむため配布先139世帯にアンケートし、半分の72世帯から回答を得た。 世帯構成は「ひとり親」が7割。この世帯の月収は5万円以下が20%、6万~10万円が42%、11万~15万円が26%。10万円以下が6割となり、すべてシングルマザーだった。 ひとり親世帯で、離婚相手などから受け取る養育費の収入が無いのは74%を占め、困窮の一因と考えられるという