間違っていると思う意見には、「反論する義務」がある――。これはマッキンゼー・アンド・カンパニーで受け継がれる価値観だ。リーダーには、異議を呈する気概、そして異論を受け入れる謙虚さの両方が求められる。 人や組織を導く最善の方法は何か。最も有効な競争方法は何か。こうしたことを考える人にとって、昨今は頭が混乱してめまいが起こりそうな時代である。 公職者として許される(または模倣に値する)振る舞いとは、何によって決まるのだろうか。フォルクスワーゲンやウェルズファーゴ、FIFAなど、なぜこれほど多くの有力組織で、首脳陣は自分たちの未来を脅かす悪しき行為を許してしまうのか。大きな野心を抱くイノベーターは、行く手に避けられない批判や反対にどう対処し、自信がただの大言壮語に成り下がるのをどう防げばよいのだろうか。 偉大なリーダーシップが求められているこの世界で、上記は多くのリーダーが答えられないであろう疑