「媚薬」とは、辞書をひいてみると、色欲を催す薬・催淫薬または、性欲を催させる薬とあります。 古来から言い伝えられている「媚薬」と呼ばれるものを見てみると、荒唐無稽なもの、神秘的なもの、ユーモラスなもの等いろいろです。 洋の東西を問わず、いつまでも若さを保ち、精力的で、永遠の愛と生命を得られるものとして多くの記述が見られます。古代中国の文献「医心方」には、茯苓や山薬等の記述があり、近世日本では、西鶴の「好色一代男」に牛膝(ごしつ)、車前草、地黄が、また、俳人一茶の「七番日記」にも、淫羊霍(いんようかく)、黄精、竹節人参を掘り、旺盛な性欲を支えたという真面目な記録も残っています。 このような記述の真実味がどこまであるかは定かではありませんが、生身の人間の永遠のテーマであることは確かなようです。 最近少し下火になったとはいえ、「バイアグラ」騒動は記憶に新しいところです。また、健康食品にも、この手