この国からマンション偽装がなくならない理由~「姉歯事件」から10年。ヒューザー元社長が国交省の「大罪」を告発する! 私だって、泣きたかった 耐震偽装事件は、設計段階での偽装でした。これは、構造計算書を見れば欠陥はすぐに見抜けます。しかし今回の三井不動産レジデンシャルのマンション傾斜問題は、施工段階での偽装です。これが横行していたならば、誰もその欠陥には気付けません。耐震偽装事件以上に深刻な問題です。 旭化成建材のデータの改ざんや不正は11月24日時点で360件にのぼり、常態化していたことが伺えます。施工主の三井住友建設、そして旭化成建材が引き起こした問題は、最終的には建築主の三井不動産レジデンシャルが負わなければならない「瑕疵担保責任」に相当するものです。三井不動産レジデンシャルは、この責任を免れることはできません。 しかし、問題のポイントを見誤ってはいけません。 三井不動産レジデンシャル