カンピ・フレグレイは所謂スーパーポルケーノの一つで、数万年に一度破滅的大噴火と言われる、大噴火を起こします。 破滅的大噴火の規模は、普通の火山噴火とは全く比較にならないもので、インドネシアのトバの破滅的噴火は、当時の人類を一万人にまで激減させ、ほとんど滅亡に追いやりましたし(トバタストロフ)、日本でも鬼界カルデラの大噴火は縄文文化を壊滅させました。 そして、2万5000年前に起こったカンピ・フレグレイの破局的大噴火は、一説によればネアンデルタール人滅亡の原因だったと言われています。 火山活動の予知はほぼ不可能なので、今回の兆候も、来年のこともあれば1万年先のこともあるという程度のことですが、もしカンピ・フレグレイでこの時と同規模の破局的大噴火が起これば、イタリアどころかヨーロッパ全体が崩壊することになるでしょう。 大自然の脅威の前に、人類の文明などいかに脆いものか、感じさせますね。