年明け,せわしない日々の業務からつかの間解放され,ふとこんなことを考えた。「もしGoogleの覇権を相対化するものがあるとすれば,それは何だろうか」。浅学非才の身で何を大それたことをと自分でも思うが,記者はかつて日経オープンシステムという雑誌の,現在はITpro オープンソース/Linuxテーマサイトの編集者として,IBMとMicrosoftの覇権が相対化されていく過程に立ち会っている。もしかしたら,読者が頭の整理をするお役ぐらいには立てるかもしれない。 オープンシステムがハードを,オープンソースがソフトを相対化した GoogleはIT産業において,IBM,Microsoftに続く第三世代の中心であると多くの識者が指摘している。IBMはハードウエア,Microsoftはソフトウエアの時代の覇者である。Googleはサービスの時代の覇者といわれる。かつてはNetscapeがネットワークの時代
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