現在では,専門誌やITニュース・サイトに限らず,一般誌/紙や通常のニュース・サイトなどでも,コンピュータ・セキュリティの重要性を解説することが増えている。それにもかかわらず,一般ユーザーの多くは,セキュリティに対して無関心のように思える。 その理由としてよく聞かれるものの一つが,コンピュータ・ウイルスなどの被害に遭ったとしても,身体に危害が及ぶことはないからということ。あるベンダーの方は,セキュリティ対策を一切施さないユーザーから,「本物のウイルスとは異なり,コンピュータ・ウイルスに感染しても寝込むことはない。何かあったらOSを再インストールすれば済むこと」と言われて,言葉に詰まったという。 筆者も,「被害に遭ったとしても致命的なことにはならない」と思っていることが,一般ユーザーの多くがセキュリティ対策に無関心であることの大きな理由の一つだと考えていた。しかし,最近ある講演を聞いて,たとえ
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