オンラインゲームとコミュニティサービスのカンファレンス「OGC 2008」が3月14日、東京・千代田区のベルサール神田で開催。GLOCOM仮想世界研究会に所属する山口浩氏と鈴木健氏が、人気アニメ「電脳コイル」を題材に、最新技術オーギュメント・リアリティ(AR)についての講演を行った。 物語が現実に与える影響 2007年にNHK教育テレビで放送された、磯光雄氏原作による人気アニメーション「電脳コイル」。この作品の世界では、「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型のコンピュータが普及し、街中に溢れるバーチャルな情報が現実世界に重ねて表示される。まさに現代の最新技術であるオーギュメント・リアリティが高度に実現した世界が描かれているが、両氏はこれを夢物語ではないと指摘する。 「物語は現実の世界に影響を与えることがある」とし、「1921年に発表されたチェコの作家カレル・チャペックによる戯曲「ロッサム万能ロボ