仕様書作成やプログラミングなどの仕事(タスク)が発生したときに,あなたはその所要時間をどうやって想定しているだろうか。おそらく過去に行った似たタスクを思い出しながら,「半日で終わるかな」,「2日はかかりそうだ」といった具合に予測しているのではないか。 そのやり方が間違っているとは言わないが,所要時間の予測が大ざっぱだと,タスクの実行に支障が出かねない。予測を大幅に超える時間がかかるかもしれないし,そのときに「もともと適当に予測した時間だからオーバーしても仕方がない」と思ってしまう。そしてタスクを完了したときに,その仕事ぶりが良かったのか悪かったのかがあいまいになる。 このように所要時間の予測ひとつとっても,経験やカンに基づく大ざっぱなタイムマネジメントでは大きな成果を上げるのは難しい。タイムマネジメントそのものが,いい加減になりかねない。 図A PSPによって作業の所要時間に関する予測精度