■ ログイン成功時のリダイレクト先として任意サイトの指定が可能であってはいけない これが「脆弱性」として合意されるかどうかわからなかったが、脅威と対策をまとめてIPAに届け出てみたところ、受理され、当該サイト(複数)は修正された。以下、この問題がどういうもので、どうするべきなのか、はてなのケースを例に書いておく。 4月にこんな話が盛り上がりを見せていた。*1 ソーシャルブックマークユーザーのIDとPASSをいとも簡単に抜き取る手口, ホームページを作る人のネタ帳, 2007年4月6日 Bボタンフィッシングとは何? 記事の最後には私のブログでもおなじみの、はてなブックマークへ追加ボタンや、バザールのブックマークボタン(Bボタン)を設置しているブログを最近良く見かける。何気なく私はそれを利用したりしている。(略)『あれ?セッションがきれたのかな』と思い、自分のIDとパスワードを入れてログイン。
■ 対策にならないフィッシング対策がまたもや無批判に宣伝されている 「PCからオンライン取引、ケータイで認証」−ソフトバンクBBの新発想・認証サービス, Enterprise Watch, 2007年9月20日 「同サービスはまったく新しい認証の手段だ。暗号化技術にも依存しないので、クラッカーとのいたちごっこにもならず、これまでの認証の問題を一挙に解決することが可能。本当の意味でIT革命が起こせると期待できるサービスだ」と意気込みをあらわにしながら説明を行った。(略) 「PCを標的にしたハッキングやDoS攻撃を受ける可能性がゼロになる」(中島氏)。また、偽サイトとはシンクロしないため、フィッシング詐欺を100%防止することも可能だ。 ソフトバンクBB、携帯活用認証システムでWebサイトログイン対応に, ケータイWatch, 2007年9月20日 今回の新機能は、安全・簡便・低コストで、そう
■ PayPalフィッシングにひっかかりそうになった 木曜の夕方から風邪をひいて療養中。昼間寝すぎて寝付けないので日記でも書く。 フィッシングといえばPayPalが発祥の地。実際にどんな状況なのか知るために使ってみるべきだったが、実はこれまで一度もPayPalを使ったことがなかった。2月からWindowsマシンを捨ててMacに乗り換えて以来、シェアウェア料金を支払う場面に出くわすようになった。十年ぶりにKagi.comのシェアウェア支払いサービスを利用したとき、PayPalによる支払いの選択肢があったので、試しに使ってみることにした。 PatPalにアカウントを作成すると何通かのメールがやってくるのだが、これがHTMLメールになっている。このとき、「こんなことやってるからフィッシングにひっかかりやすくするんだよ」と思った。
■ ウハ、三井住友銀行の素晴らしいセキュリティ教室 昨日の日記でリンクした「シンプルな安全確認ルールと……」の講演では、「本当に伝えるべきことを誰も伝え ていない」という趣旨のことを述べたのだったが、なんと、民間事業者が 既にそれを伝えていたことを知った。 簡単! やさしいセキュリティ教室 金融犯罪に遭わないために, 三井住友銀行 すばらしい。ほぼ完璧の出来栄えだ*1。いつから公開されていたのだろう? 少なくとも10月31日には既にあったようだ。 ぼやぼやしているうちに仕事を一つ先に取られてしまった。 以下、ハイライトシーン。 そもそも「アドレスバーがない」なんて論外 簡単!やさしいセキュリティ教室, 三井住友銀行 うはは。 三井住友銀行では、このような画面によるログイン方法を提供しません 簡単!やさしいセキュリティ教室, 三井住友銀行 うひひ。 偽メールの例3 ただいまアクセス集中により
■ 緑シグナルが点灯しないのに誰も気にしていない?という不思議 フィッシング対策ソフトの導入動向 最近、金融機関が「PhishWall」や「PhishCut」を導入したというニュースをよく見かけるなあと思っていたら、どうやら、金融庁の監督指針の今年の改定でフィッシング対策について明記されたことが関係しているらしい。 主要行等向けの総合的な監督指針(平成19年6月版), 中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針(平成19年8月版), 金融庁 III-3-7 インターネットバンキング III-3-7-2 主な着眼点 (2) セキュリティの確保 ホームページのリンクに関し、利用者が取引相手を誤認するような構成になっていないか。また、フィッシング詐欺対策については、利用者がアクセスしているサイトが真正なサイトであることの証明を確認できるような措置を講じる等、業務に応じた適切な不正防止策を講じている
XSS脆弱性を悪用したフィッシング詐欺(英Netcraftの情報より引用)<br>表示されているのは本物のページだが,XSS脆弱性を悪用されて,偽のメッセージやリダイレクトのためのメタ・タグなどが埋め込まれている。 フィッシング対策ツールなどを提供している英Netcraftは現地時間6月16日,米PayPalをかたる新たなフィッシング詐欺が確認されたとして注意を呼びかけた。細工が施されたリンクをクリックすると,PayPalの本物のWebサイトが表示されてから,偽サイトへリダイレクトされる。このため,通常のフィッシングよりもだまされる可能性が高いとする。 今回のフィッシングは,PayPalのサイトに見つかったクロスサイト・スクリプティング(XSS)の脆弱性を悪用する。Webページ(Webアプリケーション)にXSS脆弱性が存在する場合,攻撃者は細工を施したリンク(URL)をユーザーにクリックさ
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