経営力がまぶしい日本の市町村50選(25) 長野県原村は県東南部に位置し、集落は八ヶ岳連峰の西麓、標高900mから1300mにある。総人口は7464人(2014年1月1日現在)と、小さな村である。しかしながらこの村は、1976年以降人口増加を続け、今でも年平均50人ほど増加している全国から注目されている村でもある。 増加の要因は、自然豊かな高原を売りにした中央高原別荘団地やペンション区画の分譲、東京に近い自然に恵まれた村としてのPR、将来を見据えた福祉施策の充実など様々である。 さらには、コンパクトなエリアに1保育園、1小学校区、1中学校区という体制が、自然環境や景観を求める外部からの移住者にとって、子育てに向いた環境として魅力的に映っていることも一因と思われる。 また、2010年度の国勢調査で65歳以上の高齢者の就業率を見ると、全国平均が21%であるのに対して、長野県は全国第1位の30%