こんにちは。 鳥の群のあの整然とした集団行動には「先導者」や「意思疎通」というものはありません。つまり、何の合図もなく、誰かが指示を出すわけでもなく、群の一羽一羽が同じ規則で行動をするために自然と集団行動になってしまうのです。 どうしてそのような習性があるのかというのは分っていませんが、集団行動をする鳥の群には以下のような規則があります。 「数の多い方に近付こうとする」 「飛ぶ速さを合わせようとする」 「近付き過ぎると離れる」 これは「クレイグ・レイノルズ」というコンピューター技師が発見した法則で、この三つの条件が満たされるだけで鳥の群はリーダーも意思疎通も必要とせず、あのような整然とした集団行動を実現してしまいます。 このように、複数の因子が集まることによって「集団としての性質」が作られてしまうことを「自己組織化現象」といいます。鳥は、自然界の中でこの自己組織化の原理を応用しているわけで