ゲンロンカフェでしか実現しえない、異色の漁業イベントが実現! 日本は世界の漁業の常識から取り残された漁業後進国であり、いま起こっているのは「日本人の魚離れ」ではなく、「魚の日本離れ」である……。 このような衝撃的な事実を統計情報を元に明らかにしつつ、具体的な対応策を記した話題の本が、勝川俊雄『魚が食べられなくなる日』(小学館新書 http://amzn.to/2d6oOmt)だ。 たとえば日本では、漁獲量の減少を「中国が魚を大量に漁獲するようになったから」だと報道する。しかし実際には、中国は養殖の産業化に成功し、いまや世界一の輸出超過国になっている。日本で漁獲量が減少しているのは、有効な漁獲量規制の枠組みを設定できないまま、無策が続いている漁業行政が原因にほかならない。 日本の漁業に関しては、誤った常識が多々流布している。 たとえば稚魚の放流について。日本では大量の稚魚を放流して海洋資源の