台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープに、中小型を中心とした液晶パネルについて、製造工程まで踏み込んだ協業を求めていることが5日、分かった。現在は生産したパネルの買い取りが協業の中心だが、製造ノウハウが吸収できる協業を目指す狙いとみられる。ただ、技術流出などシャープの企業価値低下の懸念があり、交渉は難航が予想される。 シャープは、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末(多機能携帯端末)向けの中小型パネルを亀山工場(三重県亀山市)などで生産。特にIGZO(酸化物半導体)と呼ばれる最新技術は、高精細で省エネ性に優れ、今後の収益の柱に位置付けている。関係者によると、鴻海はこうした中小型パネルを中心に、シャープの技術や設計ノウハウなどを吸収したい考えで、製造ラインの共同運営などを要求しているという。 ただ、シャープは、他社にない技術を譲り渡せば、今後の収益源を失うことにつながるため、否
マンガやテレビ、映画などポップカルチャーを紹介する「まんたんプレス」。今回は、作家・田中芳樹さんの小説「銀河英雄伝説」だ。発売から30年かけて累計1500万部以上を発行しており、アニメやマンガ、ゲームにもなった。14日から歌手で俳優の河村隆一さん主演の舞台が上演されることでも話題になっている。本編完結から約25年たっても、人気が衰えない同作の魅力に迫った。【栗原拓郎、河村成浩】 舞台は、人類が宇宙に進出して現在から1500年以上後、専制君主国家の「銀河帝国」と、民主国家の「自由惑星同盟」の150年以上にわたる戦いが続く銀河系。権力に安住した貴族たちによる停滞した社会を力で一新しようとする若き改革者ラインハルトと、腐敗した政治によって民主主義の理想が失われつつある中、戦争の無意味さを感じながら「同盟最高の知将」として戦うヤン・ウェンリーの2人を軸とした壮大な物語だ。
イランを訪問している民主党の鳩山由紀夫元首相は7日、同国のサレヒ外相と会談した。イラン学生通信によると、鳩山氏は、第二次大戦で広島と長崎に原爆が投下されたことに言及した上で「どの国も大量破壊兵器、特に核兵器を持つべきではない」と述べ、交渉を通じたイラン核問題の解決に期待を示した。 サレヒ氏は、近く再開する見通しの国連安全保障理事会の5常任理事国にドイツを加えた6カ国との協議が「欧米との信頼関係を築く機会になるだろう」とする一方で、イランの核開発は平和利用が目的であり、その権利を放棄することは決してないと述べた。(テヘラン共同)
素粒子ニュートリノが光より速く飛んだとする名古屋大などの実験結果を検証していた欧州合同原子核研究所(CERN)は16日、検証実験の一つでニュートリノは光速を超えなかったと発表した。 昨年9月に発表された実験結果は、光より速いものはないとするアインシュタインの相対性理論の前提を覆すとして大きく注目された。各地で検証実験が計画されたが、先月には装置をつなぐケーブルに緩みがあった可能性が浮上。検証の一つで否定的な結果が出たことで、実験が誤りであったとの見方が強まりそうだ。(共同)
大阪府立和泉高校(岸和田市)で2日に実施された卒業式の君が代斉唱の際、学校側が教職員の起立だけでなく、実際に歌っているかどうかを口の動きでチェックしていたことが分かった。式典終了後の事実確認で、1人が起立しただけで歌わなかったと認めたため、府教委が処分を検討している。同校の中原徹校長は橋下徹・大阪市長の友人で弁護士。同市長が府知事時代の10年4月に民間人校長として採用された。 府教委などによると、式には教職員約60人が出席。府教委が事前に全校長に出した「起立斉唱を目視で確認」との指示を受け、教頭らが起立状況に加えて、口の動きをチェックした。全員が起立していたが、このうち3人について口が動いていないと判断し、1人が歌わなかったことを認めたという。 府教委は1月、府立学校の全教職員に起立斉唱を求める職務命令を出し、2月にあった卒業式で起立しなかったとして今月9日、17人を戒告(懲戒処分)とした
大腸のさまざまな細胞になる幹細胞を体外で増やし、傷ついた部分に移植して修復することに東京医科歯科大の渡辺守教授(消化器内科)らのチームがマウスで成功した。ヒトの大腸の難病治療につながる可能性がある。12日、米科学誌ネイチャーメディシン(電子版)に掲載された。 大腸の内壁表面にある「上皮細胞」は、傷つくと潰瘍や大腸がんにつながる。チームはマウスの上皮細胞を体外で大量に培養する技術を開発。この技術を使うと、上皮細胞に多く含まれ大腸のさまざまな細胞になる能力を持つ幹細胞も増やせることを確かめた。 増やした幹細胞を、特殊なゼリー状の物質に混ぜ、人工的に潰瘍を作り出したマウスの患部に移植したところ、約4週間後には周囲の上皮細胞と変わらない正常な組織になり、潰瘍を修復できた。この状態を6カ月以上維持できたという。 チームは、ヒトの大腸組織から上皮細胞を体外で大量に増やす技術も開発している。渡辺教授は「
【北京・工藤哲】中国の楊潔※外相は6日、国会にあたる全国人民代表大会が開かれている北京の人民大会堂で記者会見した。現在の日中関係について、尖閣諸島周辺を含む無人島に対する日本側の命名や、名古屋市の河村たかし市長の南京事件を巡る発言を念頭に「問題の複雑さや敏感さを十分認識することを望む」と述べ、日本側をけん制した。 楊外相は「胡錦濤国家主席の08年の訪日時、互いを威嚇しないことで政治的に合意した。こうした内容が実行され、信頼関係が深まってほしい」とも指摘。国交正常化40周年の節目を迎え、日中両国が一層協議を深め、国民感情を改善させる重要性を強調した。 こうした発言の背景には、事態の対応次第では関係が急速に悪化する危険性をはらむ日本の民主党の政権運営への根強い不信感があるとみられる。 米中関係については、特に台湾やチベットを挙げ「(米国は)互いの核心的利益を尊重すべきだ」と求め、領土問題では譲
小惑星「Tohoku」について発表する佐藤さん=盛岡市の岩手県庁で2012年3月5日午前11時19分、金寿英撮影 アマチュア天文家で埼玉県入間市職員の佐藤直人さん(58)が、大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込め、自身が発見した小惑星(17.7等級)に「Tohoku(東北)」と命名した。
福島第1原発事故で東京電力が巨額損失を出したのは歴代経営陣が地震や津波対策を怠ったためだとして株主42人が5日、勝俣恒久会長ら新旧役員27人を相手取り総額5兆5045億円の損害賠償を同社に支払うよう求める株主代表訴訟を東京地裁に起こした。原告代理人によると、国内の民事訴訟として過去最高の請求額。記者会見した河合弘之弁護士は「集団無責任を是正し、他の原発の再稼働も防ぎたい」と話した。 事故当時の役員18人のほか、文部科学省が三陸沖でマグニチュード(M)8クラスの地震が起きるとの長期評価を公表した02年7月以降の社長、会長、原発担当の役員が対象。 訴状によると、請求額は政府の第三者委員会が試算した13年3月末までの東電の損害額や廃炉費用に基づき算出。賠償金を回収できた場合、原発事故被害者への損害賠償に充てるよう求めている。 原告らは02年7月の長期評価のほか▽08年春に明治三陸地震(1896年
京都市は5日、ソフトバンクの孫正義社長が進めるメガソーラー(大規模太陽光発電所)計画で、同市伏見区に約4200キロワットの太陽光発電所を建設すると発表した。ソフトバンクが東日本大震災後に打ち出したメガソーラー計画で、設置場所や規模が決まるのは初めて。実現すれば京都府内初のメガソーラーになる。 ソフトバンクの100%子会社「SBエナジー」が4月、京都市有地約9ヘクタールに着工し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まる7月に運転を開始する。出力約4200キロワットは、一般家庭約1000世帯分の電力に相当する。太陽電池は京セラ製を採用した。 ソフトバンクは自治体と協力し、約800億円を投じ国内10カ所以上にメガソーラー建設を構想。35道府県約200カ所以上の候補地で選定を進めていた。【宇都宮裕一】
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く