以前このブログで、私のうつ体験について書いたとき、インディアンのシャーマニズム(呪術的民間信仰)について詳しいある人が、「先生の体験って、シャーマンのイニシエーション(呪術師になるための通過儀礼)そのものですね」と話してくれた。 これはかなり嬉しかった。 一見ひどかった私の体験を、単なる病的な体験ではなく、意味のあるプロセスと捉えてくれたからだ。 私自身、シャーマニズムには興味、というよりもぜひとも知っておきたいという思いがあり、何冊か本を読んだりもしていたのだが、はっきりと自分の体験に重ねてみたことはなかった。 しかし、そう言われてみれば、自分ばかりでなく、うつの人のカウンセリングをしていても、自然とシャーマニズムについて話すことが少なくない。 どうやら私の目には、うつの人々とシャーマンとが、重なって見えることが多々あるらしい。 一体なぜそうなるのか、話の流れなどを具体的に思い出し、考え