タグ

ブックマーク / derorinman.hatenadiary.org (6)

  • アンパンマンができるまで その4 - 愚仮面

    ドーリィちゃんは 「せっかく命をもらったんだもん、 自分が好きなことだけして、 自分のことだけ考えて、 毎日楽しく生きればいいのよ!」 といいます。 同じようにいのちの星から命をもらったアンパンマンが 「僕が生まれてきたのは困っている人を助けるためだと思うよ」 と言ってみんなのために働いていることなど、 ドーリィちゃんにはとても信じられません。 やがて、ドーリィちゃんは、胸のいのちの星のほのおが小さくなっていることに気づきます。 不安になったドーリィちゃんはふと思いました。 「なにかが足りない気がするの。 私は何のために 生まれてきたんだろう」 (「それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ」パンフレットより) 人生なんて夢だけど、夢の中にも夢はある。 (やなせたかし 「人生なんて夢だけど」) やなせ先生の家系は皆、短命でした。 親類縁者はことごとくいなくなり、柳瀬夫には子供もいなかっ

    アンパンマンができるまで その4 - 愚仮面
  • アンパンマンができるまで その3 - 愚仮面

    余はここに 漫画集出版を 全ビール国民に対して 布告する ビール国王 ボクはあこがれるなあ 王者の風格に 高貴純潔慈愛のまなざし ゆっくりと微笑して 心は四月の太陽のようにあたたかい ああ王さま ボクも あなたの国へ行き あふれる涙は正義のため マンガかくのはお金のためじゃない みんなをニッコリ笑わせる あなたの政策に協力したいのです (やなせたかし 「アンパンマンの遺書」) 1973年。それは、やなせ先生のターニング・ポイントの年でした。 詩集を出したサンリオ社がどんどんと大きくなり、やなせ先生の詩のも順調に売れていました。 そこで社長に詩の雑誌を作ることを持ちかけたやなせ先生。 季刊誌の薄いものでいい、編集費は無料で自分の独力でやるから、と頼み込んだところ、二つ返事で了承されて、「詩とメルヘン」が創刊とあいなりました。 これが良く売れたので、すぐに月刊誌へと移行。「『詩とメルヘン』の

    アンパンマンができるまで その3 - 愚仮面
  • アンパンマンができるまで その2 - 愚仮面

    アンパンマンのテーマソングは「なんのために生まれて、なんのために生きるのか」というのですが、実はぼくはずいぶん長い間、自分がなんのために生まれたのかよくわからなくて、闇夜の迷路をさまよっていました。 (やなせたかし 「やなせたかしの世界」) 同僚の小松記者と思いが通じ合ったやなせ先生。 しかし小松記者は、元上司の社会党代議士の秘書になって欲しいと頼まれ、上京してしまいました。 そして先生自身も、南海大地震の際に地震に気づかず寝てたらスクープを逃した、という事件で、自分はジャーナリストの世界には向いてないと思い、東京に出て新宿三越の宣伝部に入社します。アパート大家の三歳の子供と相部屋ながら、奥様との同棲生活が始まりました。 思えばあの頃はまだ若かった。若さのほかにはなにもなかったけれど。 (やなせたかし 「アンパンマンの遺書」) そこで先生は、三越の包装紙のレタリングなどをしたり、三越劇場の

    アンパンマンができるまで その2 - 愚仮面
  • アンパンマンができるまで その1 - 愚仮面

    なんのために生まれて 何をして生きるのか これはアンパンマンのテーマソングであり、ぼくの人生のテーマソングである。 (やなせたかし 「アンパンマンの遺書」) 意外にやなせたかし先生の黒っぷりを知らない人が多いようなので、先生についての話でも書こうと思います。 やなせ先生の出身地は高知県は香北町の朴ノ木。今の香美市にあります。 先生の家庭環境は中々複雑です。 父は朝日新聞の特派記者で、先生が物心つくかつかぬかという頃に一人中国で客死。 体の弱い弟は親戚の伯父の元に養子として引き取られ、幼い頃は未亡人の母と父方の祖母との三人暮らし。 小さい頃から「弟さんはお母さん似でハンサムで快活なのに、お兄さんはお父さん似でおとなしいけど器量が悪いのね」と何度となく言われ、長じてからも弟はイケメンで柔道二段のスポーツマンで性格も良く、京都帝国大学に進学するほどの出来のよさ。一方自分は不器量で暗くてシャイでコ

    アンパンマンができるまで その1 - 愚仮面
  • 隠れるオタクたち - 愚仮面

    (岡田斗司夫がしゃべり場に出たときに、専門学校の生徒が「オタクの俺を認めろ!」と言ったという話で) てっきり僕は「アニメファンで、みんなが偏見で見ているから、そんな目で見るのはやめてくれ!」みたいな話なのかなぁと思ってたら、彼の話をよく聞いてみると、そうじゃなくて。 その人は別に、周りに自分がアニメ見ているということを言ってないんですね。 「俺は隠している」「隠してるのは、きっと言えば、みんなに変な目で見られたり、いじられたりするに決まってるから言えないんだ」 で、彼の結論というのは「こういう世の中が悪い!」「もっとアニメを見るというようなことが、当たり前でもいいじゃないか!」「アニメを見るというようなことで、人を差別しないでほしい!」みたいなことを言い出して。 で、まわりのみんなが「えっ」て思ったのは、「だっておまえアニメみるってみんなに言わなかったら、俺たち差別しようがないよ」「今日初

    隠れるオタクたち - 愚仮面
  • ある喪オタクから聞いた話 - 愚仮面

    先日、色々あって東大の学生達とちょろっと話をする機会があったのですが、そのとき何人かオタクな方々もいらっしゃったんですよ。「夜明け前より瑠璃色な」とか「キミキス」とかについての話を、秋葉原から遠く離れた場所の、まったくオタクと関係ない席で聞かされることになろうとは、神ならぬ私になぜ想像ついただろうか。('A`) さて、その中の一人にとにかく濃いオタクで面白い方がいらっしゃったのですが、今日はちょいとその人の話を、特定されない程度に。 最初は今後出るエロゲーだとみのりのefが面白そうだとか、つよきすだとカニが好きだとか、「僕等がいた」が面白いから見てくれ、といったことを言われたりして、まあ他愛ない会話をしてたわけですよ。 しかし僕の連れが話に割り込んできて「君オタクなの?東大生ならもてるでしょう」というような話を振ったところ、彼が「僕は全然もてないんですよ!」という話をし始めたあたりから何か

    ある喪オタクから聞いた話 - 愚仮面
    westerndog
    westerndog 2006/09/19
    ド━(゚Д゚)━ ン !!
  • 1