2016年1月16日のブックマーク (1件)

  • なぜこの巨大な悪意に、誰も気付かないのだろう。――『ドルフィン・ソングを救え!』書評 - 日々の音色とことば

    今回は樋口毅宏さんの小説『ドルフィン・ソングを救え!』について。 献いただいたんだけど、発売日に買って読みました。とても面白かったし、最後にさらっと仕掛けられた鋭い針のようなものに痺れたんだけれど、周囲の反響を見てると「あれ? この部分みんなスルーするの?」と思ったので、ブログに書いておきます。なのでネタバレありです。未読の方はご注意を。でも発売から数ヶ月経ったし、そろそろいいでしょ。 ■あの時代へのタイムスリップ 小説の主人公は45歳、結婚経験なし、子供なしのフリーター「前島トリコ」。2019年に睡眠薬を飲んで自殺を図った元オリーブ少女の彼女がタイムスリップするところからストーリーは始まる。向かった先は1989年。「私にはこの時代でやるべきことがある」と考えた彼女は、かつて青春を捧げたバンド「ドルフィン・ソング」を破局から救い出すために、奔走を始める。 ――というのが大筋のストーリー。

    なぜこの巨大な悪意に、誰も気付かないのだろう。――『ドルフィン・ソングを救え!』書評 - 日々の音色とことば
    whataru
    whataru 2016/01/16
    何故誰も気づかないんだ?という警句に似たナイーブさをナルシスティックに振り回し、それにすら気づいているだけマシなのだ、という80年代から90年半のアレな感じが今ここに連綿と続いたということを懐かしく思う。