映画 レオス・カラックスの新作『ホーリー・モーターズ』を観てきました。 真面目な映画ファンではないのでカラックスの名前はさすがに基礎教養として知ってはいるものの、作品を観るのは今回が初めてです。で、何となくのイメージとして「小難しい気取った映画なんじゃないかな」と若干不安に思っていたのですが、結論から言うと非常に楽しめました。 大抵の映画がそうであるように、この『ホーリー・モーターズ』も、未見の人にはどういう内容の作品なのか極力前知識を入れずに観て驚いてほしいから、映画の核心にあたる重要な部分は伏せたいのですが、でも、そうするとこの映画について語れる部分が非常に少なくなってしまう。未見の人の興を削がないように注意しすぎて回りくどい言い方になる部分もあるかとは思いますがご容赦下さい。 まず最初に。この『ホーリー・モーターズ』は、映画によって、映画を語る作品です。ただし、そのやり口が、極めて狡

映画2012/04/05、吉祥寺バウスシアターで鑑賞。2012年に映画館で観た14本目の映画。 80分弱のドキュメンタリー映画です。主人公は新倉壮朗（通称タケオ）というダウン症の青年です。子供の頃から音楽が大好きだった彼が打楽器に出会った事を機に、音楽家として、そして生活者として成長していくさまが記録されています。監督は東映のキャメラマン出身で、これが初監督作品となる常田高志。 とりあえず、この青年が奏でる音楽がどういうものなのか、YouTubeにも動画が公開されているのでご覧頂きたいと思います。さわりだけでも雰囲気は伝わると思うんで。 まずはソロでのマリンバの即興演奏。 そしてピアニスト野村誠とのデュオ即興。音だけでは無く、アクションにも注目を。特に2分を超えた辺りからの展開が凄いです。 最後に、短いし音量も小さいんですけど、新倉壮朗が指揮を取るパーカッショニスト4人によるセッション。

00:29 | 去年の11月ぶりに更新してみます。私、かれこれ1年近く、iPhone、iPodTouch用のサンプラー・シーケンサーアプリである所のInutua BeatMakerを愛用しておりまして、1人で曲を作るだけでは飽き足らず、ustにプレイ動画を公開したり、iPhoneとカオスパッドだけでライブをしてみたりしながら、元気にやっておるんですけど、そのBeatMakerが2010/01/28付でアップデートされまして、その際に結構な新機能が付いたんですよ。BeatMaker1.3.5のリリース公式アナウンスは以下のような感じ。やあやあお前たち。BeatMakerのver1.3.5がApp StoreからDL可能になった事をお知らせするよ。いえー。今回は良い知らせと悪い知らせが有る。まず悪い知らせだ。今回のバージョンでは、Apple親方から横やりを入れられたから、他のアプリケーションで

（以下の文章はフィクションです） 22:10 一体、何が悪かったんだろう。どこで間違えてしまったんだろう。 「潮時だろう」と思い、長年続けていたバンドを解散させてみた後、手慰みにアイドル崩れの女に曲をあてがって歌わせてみたら大ヒットした。あの辺りまでは、間違ってなかった筈だ。 いかにもクラブにいそうなルックスの若手を集めて、歌謡曲をダンスっぽくアレンジした歌をやらせてみたら社会現象になった。あの辺りでも、まだ間違っていなかった。 その場の勢いで人気芸人をプロデュースしてみたら、これがまた売れに売れた。笑いが止まらなかった。まだ、あの時点では間違っていなかったと思う。 一人ではインパクトが弱い女と、特に取り柄の無いハーフの男を従えて自分のバンドも始めてみたら、オリコンの売上記録を更新してしまった。「我が世の春とはこの事か」と思った。あの時だってきっと、僕は間違ってなかった。 じゃあ一体、どこ