先々週の木曜日、飼い犬が寝たきり介護状態になった話を書いた。その後、食がどんどん細くなっていき、先週の火曜日には餌を受けつけなくなった。水を少し飲むだけ。一時期は12キロあった体重が8キロまで落ちた。 かかりつけの獣医は、「血液検査はほとんど異常なし。もうこれは老衰でしょう。17歳だしねぇ」と言った。5年前にフィラリアに罹って死にかけたために心臓が丈夫ではないので、負担のかかる点滴はできないらしい。栄養価の高い缶詰の肉汁などを歯の間から注入するくらいしか、手だてがない。それが呼び水になって食欲が戻ればいいが、そうでなければあと一週間から10日が山場だと言われた。 その日から、スープに近い犬用流動食(ペットの介護食があるのを初めて知った)を、注入器で奥歯の隙間から入れ始めた。ゼリー状のは食べようとしないので、それも水で薄めてスープにして飲ませた。ほんの二口くらいで飲むのをやめてしまう。一日に