<特区保育園>現園長に反発、3人一斉退職 勤務意向確認でパワハラか 仙台市が国家戦略特区を活用して整備した「中山とびのこ保育園」(青葉区)で、現園長の男性(41)が4月の就任前から職員の人事に関与し、反発した保育士3人が3月末で一斉退職したことが4日、分かった。いずれも受け入れがたい勤務条件を示されるなどし、雇用の契約期間を残して退職した。 園と園運営の社会福祉法人「中山福祉会」では、昨年4月の開園から1年以内に全職員の約半数の12人が辞め、うち6人は前理事長の男性(71)=6月に解職=からのパワハラが一因だったことが判明している。法人では不明朗な会計処理や理事間の対立など混乱が生じており、運営主体としての適格性が問われそうだ。 複数の関係者によると、前理事長は今年1月、職員に現園長を「4月からの園長」と紹介。その直後に現園長は職員との面談などを始め、1月下旬には新年度の勤務意思を尋ねる「