アルミをハンマーでたたいて曲面をつくり出す「打ち出し板金技能」で、新幹線の先頭部分を作っている山口県下松市の板金加工会社「山下工業所」(山下竜登社長)が、マグネシウム合金によるバイオリンを製作、26日公開した。 同社の技術力をPRするための「日本初の試み」で、11月4日から東京ビッグサイト(東京都)で開かれる中小企業総合展で展示される。 同社は、これまでアルミ製バイオリンも作っているが、重さが木製の2倍ほどあり、演奏には不向きだった。このため、アルミの3分の2の比重のマグネシウム合金を使い軽量化を図ろうと、7月に製作に着手。ハンマーで胴体の曲線などを作り出し、板の厚さもアルミの1・6ミリに対し1ミリにまで薄くするなどし、木製と変わらない539グラムのバイオリンを完成させた。 この日、同社で演奏を披露した山口県周南市のバイオリン奏者、三好真樹子さん(29)は「アルミのバイオリンよりも軽くて、