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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (7)

  • 活字中毒R。

    『パラレル』(長嶋有著・文春文庫)より。 (作中に出てくる「有名ゲームデザイナー」の独白) 【あのころバイトを雇う面接の時に僕が必ずしていた質問を不意に思い出し、女にしてみる。 「テトリスというゲームに、人はどうして熱中できるのか分かりますか」というのだ。 「単純なルールだから」「ラインが消えるのが生理的に快感だから」「スリルがある」大体、そんな答えが返ってくる。どう答えても結局採用したが、僕は満足しなかった。 「シンプルでスリルがあるからでしょう」女もいった。 テトリスは1ライン消すと100点が、4ライン消すと1600点が加算される。4ラインで400点ではない、そのことが面白さの源なのだと何故、誰も喝破しないのだろう。面白さはプログラムや映像が作ってくれるのではない、人間が恣意的に作り出すものだ。】 〜〜〜〜〜〜〜 「テトリスというゲームに、人はどうして熱中できるのか分かりますか?」 そ

  • 活字中毒R。

    「日経エンタテインメント!2007.2月号」(日経BP社)の「テレビ証券 vol.83」より。 (バラエティ先読みの「企画千里眼」こと草場滋さん、マイナー銘柄発掘の「青田の貴公子」こと津田真一さん、底値買いの「ドラマ王」こと小田朋隆さんの3人の対談形式によるテレビ番組評のコーナーの一部です。明石家さんまさんの「トークへのこだわり」について) 【津田:『さんまのまんま』なんて、ゴールデンに上げようとした編成の話を断ったくらいだもんね。 小田:関西のゴールデンで30%台をたたき出していた80年代後半ごろの話か。でも、それくらい番組づくりは単純に視聴率の論理じゃない。あのとき『〜まんま』を関東でもゴールデンに上げていたら、今も番組が続いていたかどうか…。 草場:今や1000回だもんね。さんまさんが今もバラエティの第一線でいられるのは、『〜まんま』があるからといっても過言じゃない。タモリさんにとっ

  • 活字中毒R。 - デパートの「店内放送」は、君に語りかける

    「週刊SPA!2006.11/28号」(扶桑社)の特集記事「業界別『隠語』辞典」より。 (デパートで使われている「隠語」の数々) 【ある百貨店では、店内放送で「【伊丹よりお越しの○○様】、3階婦人服売場へ」と流れた場合、婦人服売場でクレームが発生したことを全館に知らせる合図なのだ。中でも西武百貨店にはオリジナル隠語が多く、【西野守子】さんが店内放送で呼ばれたときは、店内に不審物があったときの合図。ほかに、火災の発生を意味する【西武守(にしたけまもる)】、事故発生時の【西新(にしあらた)】など、西武では「西」を多用しているらしい。 また、高島屋、京王、京成百貨店では、事で職場を抜ける際は、店員が【有久】と声をかける。「有」は八の隠語で、米という字を分解すると八十八になることから、有→八→米→事を意味し、「パッパ(88)とべてこい」が語源とか。ほかに、【はの字】(松屋銀座)、【きざ】(日

  • 活字中毒R。就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……

    「週刊SPA!2006.10/10号」(扶桑社)の鴻上尚史さんのコラム「ドン・キホーテのピアス・587」より。 【ここんとこ、ワークショップっつうのをやったり、新しい劇団のオーディションをしたりしています。 ちょくちょく書いている、僕が司会の『クール・ジャパン』というNHKBS2の番組で、面接の違いについて欧米人と盛り上がったことがあります。 ドイツ人もイギリス人も、そしてアメリカ人も、就職の面接の時は、「かなり攻撃的なことを聞く」んだそうです。 ドイツ人の説明が一番過激でした。 「離婚歴なんかがあると、『どうして離婚したの?』って突っ込まれますね。会社をいっぱい変わっていると、『なにかまずいことでも起こしたの?』って言われますね」 ちょっと信じがたかったので、「それは、なんのためなの?」と、素朴に聞けば、「とにかく相手を怒らせるのが目的なんですよ。怒った時に、相手がどうふるまうか、面接官

  • 活字中毒R。

    「泣かない子供」(江國香織著・角川文庫)より。 【小学校一年生の夏休みに、私は生まれてはじめて絵日記をつけた。一ページ目をかきおえて、さっそく嬉々として父に見せに行くと、どれどれ、と日記帖をのぞきこんだ父は(父は、仕事中でも決して、あとでね、とは言わなかった)、にわかにきびしい顔つきになり、 「日記は、きょうは、で始めてはいけない。きょうのことに決まっているんだから」 と言った。六歳の私の、あの失望。すごすごと書斎をでて行こうとする私の背中に、おいうちをかけるように父は、 「ああ、それから、私は、で始めてもいけないよ。私のことに決まっているんだから」 と言ったのだった。 (中略) 中学生の頃、話し合いの余地のない父の小言に、何と非民主的、非文化的な父だろうと嘆いたものだったが、話し合いの余地のない小言を気でいえるというのはむしろ、きわめて文化的な(文化財的な、と言うべきか)、父なのではな

  • 活字中毒R。 『ルパン三世 カリオストロの城』の功罪

    「BSアニメ夜話 Vol.01〜ルパン三世 カリオストロの城」(キネマ旬報社)より。 (名作アニメについて、思い入れの深い業界人やファンが語り合うというNHK−BSの人気番組の「ルパン三世 カリオストロの城」の回を書籍化したものです。この回の参加者は、岡田斗司夫さん(作家・評論家)、乾貴美子さん(タレント)、大地丙太郎さん(アニメ監督、演出家、撮影監督)、国生さゆりさん(女優)、唐沢俊一さん(作家・コラムニスト)です。 【岡田:あの、原作者のモンキー・パンチさんは、やっぱり、この『カリオストロの城』を、すごい評価しているんですけども、この後ですごくやりにくくなったと言っているんです。 国生:そうだと思う。 岡田:だってモンキー・パンチの原作版のルパンって、女を裏切るし後ろから撃つんですよ(笑)。 国生:そうそうそう。 大地:そうなの? 国生:そうなんです。 乾:いい人ですよね? この作品だ

  • 活字中毒R。 - mixiにおける仁義無き情報戦

    「週刊アスキー・2006.5/23号」(アスキー)の読者投稿のページ「週アス女子部」より。 (千葉県のpSeries690さんの投稿です) 【SEをしている男子です。姉もミクシィをやっているとは風の噂に聞いていたんですが、そこはつかず離れずの距離をとっていました。しかし、偶然見つけた見おぼえのある名前……。「これは、姉の元夫じゃないか!」(姉はバツイチ)。 即行、「このIDはアクセスブロックしたほうがいいよ〜」と携帯にメールしました。すると、電話がかかってきました。 「アクセスブロックってなに?」 やっぱりくると思ったよ。 俺「これを設定すると、ブロックされた人は姉さんのページを見られないようになる」 姉「えーそーなん。でもさー、いま(引っ越したばかりで)、インターネットできんのや。パスワード教えたら、設定してくれる?」 俺「いや別にいいけど、それでいいの?(ってほど書き込んでないのも知っ

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