※アイキャッチ画像は相生町に停められたセンチュリー 津市取材を開始して様々な情報が寄せられたが、我々の一番の疑問はなぜ田邊哲司相生町自治会長が市役所を震わせるほど大きな存在になったのかということだ。そんな折、複数の有力な取材協力者によっておおよその全貌が見えてきた。 証言からは田邊会長以前から続く、津市の根深い問題が浮き彫りになった。本稿は証言を元に田邊会長の力の原点に迫る。 田邊会長は現在、60歳。地元、敬和小学校、東橋内中学校を卒業。少なくとも堅気のサラリーマンといった人生を歩んできたわけではない。そんな人物が「市会議員が還暦祝いをしていた」(市関係者)というから出世したものである。田邊会長の父親は愛桜会(あいおうかい)(現在は弘道会傘下)に属しており、相生町内に田邊組という事務所を構えていたという。絵に描いたようなアウトロー一族である。一方で娘は市立保育園に勤務、息子は津市立の学校教