(CNN) 1982年の手術ミスが原因で39年間昏睡(こんすい)状態にあった元フランス代表のサッカー選手、ジャンピエール・アダムスさんが6日に死去した。73歳だった。現役時代に所属していたニーム・オリンピック、パリ・サンジェルマン、ニースの各チームが明らかにした。 アダムスさんはセネガル出身。フランスのアマチュア選手権活躍で頭角を現してニームと契約し、2年後には初めてフランス代表に選ばれた黒人選手の1人になった。 代表チームでマリウス・トレゾール選手と組んだディフェンスは、「ガルド・ノワール(黒いガード)」として有名になった。 しかしひざをいためて1982年3月17日、病院で予定していた手術を受けた。この日、病院では職員のストが行われていた。 「女性の麻酔医は、8人の患者の面倒を見ていた。次から次へと、まるで組み立て工場のように」。昏睡状態の夫を自宅で看護し続けた妻のバーナデットさんはCN