人工知能に関するwi-wi-wiのブックマーク (6)

  • なぜ金玉は「フレーム問題」に陥らないのか 現実とはなにか9 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    金玉は行為し続ける 金玉は不思議な形をしている。体から垂れ下がった袋。温度が低いときには縮こまり放熱を妨げ、温度が高いときは、広がり、放熱を促進することで、精子を守る温調機の働きをしている、と言われる。男性ならば誰もが知っているだろうが、金玉が動くのは、ある温度においてではない。陸に上げられたタコのように、たえずうごめき、精子を攪拌し、温度を調整している。これは人が生まれ、死ぬまで繰り返される。 ここに行為の質がある。行為は機械のように、刺激があり→体が感受し→いかに反応するか検討し→脳が反応を命令し→実際に体を動かす、ということではない。そうではなくて、温度、重力、大気圧、さまざまな圧力がたえず体へ作用し続け、さらには他の神経システムを経由してくる内的な刺激もあり、金玉の動きのように、人は絶えず環境との調整を行い、行為している。 金玉の動きは生理反応であって、意図的な行為とは異なると考

    なぜ金玉は「フレーム問題」に陥らないのか 現実とはなにか9 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 再び、なぜ人は「フレーム問題」に陥らないのか 「陶酔する人工知能たち」 その3 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「運動自体の知覚」 たとえばアナタは椅子に座っている。少し離れたテーブルの上にりんごがおいてある。アナタは「あのりんごを取ろう」と思い、立ち上がり、テーブルまで歩き、りんごを手に取る。ミッション成功である。ここでとても不思議なことは、ミッションを達成するまでにどのように体を使い立ち上がり、二足で前進し、手を動かしてりんごを取ったのか「知らない」ということだ。アナタが知っているのは「あのりんごを取ろう」と思い、見事に取ったことだけである。 人にとってこれらの一連の動作は考えるまでもないとても簡単なことであるが、もしこれら一連の動作ができる人間型ロボットをつくろうと考えたとき、これら動作の難解さがわかる。「立ち上がる」「歩く」「掴む」、それぞれが先端のロボット研究のテーマとなっているような高度な制御技術が必要となる。現時点で一連の動作が行えるロボットを制作することはとても困難だろう。 このよう

    再び、なぜ人は「フレーム問題」に陥らないのか 「陶酔する人工知能たち」 その3 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ「フレーム問題」は錯覚なのか 「陶酔する人工知能たち」その2 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    先のエントリー「なぜ人は人工知能化するのか」(http://d.hatena.ne.jp/pikarrr/20080522#p1)について、いくつか反響をいただきました。説明不足から誤解を与えているようなのでid:raurublockさんとの議論を参考にボクの考えをもう少し説明してみたいと思います。 「フレーム問題」という客観主義的な錯覚 人に人工知能の「フレーム問題」が起こる、というのは客観主義的な錯覚です。客観主義とは自らを<観察者の位置>(神の目線)におき、現象(フレーム)を観察することです。これによって現象(フレーム)は<観察者>とは切り放された客観的に存在することになります。基的に科学は客観主義です。 とくに人の認知について考える場合には、自らも現象(フレーム)の一部であり、現象に影響を与えることを考慮する必要があります。たとえば神経生理学などの実験によると、人の神経回路は入力

    なぜ「フレーム問題」は錯覚なのか 「陶酔する人工知能たち」その2 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ人は人工知能化するのか  「陶酔する人工知能たち」その1 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    なぜ人は「フレーム問題」に陥らないのか 人が世界と関わる二つの方法、認知と行為とはどのようなものだろうか。そのわかりやすい例が人工知能の「フレーム問題」だろう。人工知能にチェスのような「閉じた」ゲームを遂行させれば、計算によって最適解を求めながら遂行するだろう。しかしたとえば有名なダニエル・デネットの「フレーム問題の寓話」のような「開放系」の状況では、その過程で起こる場面(フレーム)が無限に考えられるために計算を収束させることができず、フリーズしてしまう。これを「フレーム問題」という。 「フレーム問題の寓話」 http://www.johf.com/logs/20070422b.html 昔、R1という名のロボットがいた。ある日、R1の開発者たちは予備バッテリーを別の部屋に隠して、その部屋に時限爆弾を仕掛け、まもなく爆発するようにセットした。R1は部屋をつきとめ、バッテリー回収作戦を立案し

    なぜ人は人工知能化するのか  「陶酔する人工知能たち」その1 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • 不老不死、生命の合成、生命シミュレーションにおけるバイオロジーの未来 - ミームの死骸を待ちながら

    先週Twitter上で、id:fromdusktildawnさんとid:yun__yunと僕とでなんともバイオバイオした議論が展開された。 議論のまとめはid:yun__yunがいい感じにやってくれてるのでまとめ第一弾と第二弾のエントリを参照してもらうとして、ここでは非専門の人への説明を挟みつつ、自分の考えを展開したいと思う。「議論の途中で思いついたけど流れから外れるため自重した」意見も含め、先週以降自分でぽつぽつ勉強した内容も盛り込む。 今回、 脳のチューニング 脳を回路で実装 知性の拡張 ヒトの人工進化の形 についての議論は(書きたいけど、量が膨大になるので)省きました。この省いた部分では@natsutan、id:arc_at_dmz、id:mmk_chocolateが活躍してくれています。たいへんおもしろい。 データや論文がある部分についてはそれに従ったつもりだけど、未知の部分は根拠

    不老不死、生命の合成、生命シミュレーションにおけるバイオロジーの未来 - ミームの死骸を待ちながら
  • なぜ人工知能は笑わないのか 現実とはなにか7  - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「フレーム問題」 人工知能には、1969年、ジョン・マッカーシーとパトリック・ヘイズによって示された「フレーム問題」がある。ダニエル・デネットによる以下のような物語が有名である。 昔、R1という名のロボットがいた。ある日、R1の開発者たちは予備バッテリーを別の部屋に隠して、その部屋に時限爆弾を仕掛け、まもなく爆発するようにセットした。R1は部屋をつきとめ、バッテリー回収作戦を立案した。部屋の中にはワゴンがあり、バッテリーはワゴンに載っている。R1は「引き出す」というアクションを実行すればよいと判断し、ワゴンを部屋の外に引き出すことに成功したが、そこで最初の悲劇が起こった。時限爆弾もワゴンの上に載っていたため、部屋の外に出たところで R1は爆破されてしまったのである。 開発者らは第2のロボットの開発にとりかかった。自分の動作が引き起こす結果 (副次的作用) を判断できるロボットを作ればいい。

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