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ブックマーク / www.hinden5.com (1)

  • 3人の学者

    犬の旅 のらの犬がいた。 犬はなでられると、こわかった。 棒を握った手をみると逃げながらほっとした。 石を投げつける手とパンをくれる手。 犬には区別がつかなかった。 だから犬はいつもこわい夢をみた。 こわくて目が覚めると月にほえた。 どこかで自分と同じような声が 聞こえる夜も。聞こえない夜も、あった。 犬は旅にでた。 その町にはべ物がなかった。 肉屋がてんで商売にならないような町で 男たちは棒や石で犬を追い回した。 犬は旅をした。 その町にはサーカス小屋がなかった。 サーカスがてんで商売にならないような町で ただの犬には誰も見向きもしなかった。 犬は旅をした。 その町には犬がいなかった。 めずらしいと勘違いされて犬はちやほやされた。 でも、ぼくはじゃない。 犬は旅をした。 その町には警察がないようなものだった。 警察がいちばんの大泥棒みたいな町で 犬は番をして餌をもらった。夜も眠れな

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