放射線量が高く遺体収容できず 福島・大熊 福島県警は大熊町で東日本大震災の死者とみられる男性の1遺体を収容しようとしたが、遺体の放射線量が高いため危険と判断し、付近に安置して撤収した。警察庁が28日、明らかにした。 警察庁によると、発見したのは27日午前で、発見現場は福島第1原発から約5キロの屋外。遺体は地震や津波発生直後から原発事故による放射線を浴び続けていたとみられる。県警が持参した測量計で遺体表面を測定したところ、除染が必要な基準を上回ったという。 遺体があるとの通報を受け、県警機動隊員や検視官、放射線計測班ら15人が駆けつけ遺体を発見。遺体袋に入れて付近の建屋内にいったん安置し撤収した。 警察庁は、作業にあたった警察官の被ばく管理や最終的な遺体の安置場所などについて、専門家からも話を聞き、今後の対応を決める。