不況で冷え込んでいたIT業界の転職市場に、回復の兆しが見え始めている。だが、業種や職種によって採用数や条件に大きな差異が生まれている。転職市場の動向を追い、自身のキャリア戦略立案に生かしてほしい。 ソーシャルメディアやソーシャルアプリの隆盛によって、転職マーケットでも関連求人がにぎわいを見せている。iPhoneやiPadといった新デバイスの登場も、市場に活況を呼び込んでいる。 ただし、こうした求人の多くは、募集開始から採用決定、募集終了までの期間が短いため、いかに素早く情報をキャッチできるかが、転職の可能性を広げるための大切な要素といえる。 一方、応募条件を引き下げたり、若手のポテンシャル採用枠や大量採用枠を設ける企業が現れるなど、求職者にとっては好材料が見られるようになった。 一部のスキル・経験保有者にニーズが集中しているものの、これまでは低迷が続いてきた分野でも少しずつ回復の兆しが見え