何ヶ月もかけて、渾身の記事を作ろうとすると失敗する。 渾身の論文を書こうとしたせいで、5年間に1本も論文を書けなかった教授がいて、それに対して内田樹がこう言った。 ちょっとしたきっかけで渾身の論文が中断し、周囲の期待が高かったし、本人の自負もあり、中途半端なものでお茶を濁すわけにはいかない、というので、ごりごり勉強しているうちに、批評眼が冴えて、自分の文章の完成度の低さを許せなくなり、書いては破りしているうちに、そのテーマの「旬」が過ぎてしまって、公開できなくなる。定期的に、頭の中身を満天下にさらせ。大いなる暗闇は要らない。真実含有率を示せ。 私のことか? はやめに自分のバカ度を公開しておかないと、書いては破りしているうちに公開すらできなくなる。 眼高手低(がんこうしゅてい)、という四字熟語もあるけど、先に美意識が先鋭化すると無限地獄に落ちていくことがよくわかる。 表現しただけが値打ちにな