日本はもう死んでいる これまでに何度か書いてるとおり、わたしは高等教育を受けるためにちょっとした苦労を経験しております。日本では働きながら通信制大学を卒業し、さらに学費の安いヨーロッパの国立大学に留学したことで、やっとフルタイムの大学生として学問だけに時間を充てることができるようになりました。北欧の小国の大学が、縁もゆかりもない外国人を、自国の大学に進学するのと比べて破格の条件で迎えてくれているわけです。そう考えるとやっぱり日本ってほんとうに貧しい国なんだなあ。自国民の若者にすら高等教育を受ける代償として多額の借金を負わせて平然としているわけですからね。なんとも卑しく野蛮な国です。 とはいえ、東京で一人暮らしをしながら学費と生活費を稼ぎ、さらに留学資金まで貯められたわけですから、わたしは決して貧困だったわけではないんです。しかし、もしも「ギリギリ生活費は支払えるが、他に何かをする余裕はない