元伊藤忠商事会長、そして民間人初の中国大使を務めた丹羽宇一郎さん。仕事に生涯を捧げてきた名経営者も85歳を迎え、人生の佳境に差し掛かった。『老いた今だから』では、歳を重ねた今だからこそ見えてきた日々の楽しみ方が書かれている。 ※本記事は丹羽宇一郎『老いた今だから』から抜粋・編集したものです。 たくさん読んだ人が勝ちじゃない 読書家のなかには、自分は年に一〇〇冊以上読んでいるとか、これまでに数千冊読んだとか、誇らしげに冊数を語る人がたまにいます。 しかし、そういう人を単純に「すごい」と思わないほうがいい。ひとことで「多読」といっても、本の内容や読み方によって意味合いは違ってくるからです。 私は、多読することだけがよいとは思っていません。若い人に対しては、 「できるだけたくさん本を読むほうが、得られる知識は多くなり、視野も広がるだろう」 とアドバイスしますが、人生経験を重ねてきたシニア世代の方
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く