アングレーム国際漫画祭は、バンドデシネを中心としたフランスの漫画祭である。表現の方向性が異なるために日本作品の評価は低めであるものの、無視されているわけではない。 たとえば2009年には、太平洋戦争を題材にした日本作品が遺産賞を受賞していた。水木しげる『総員玉砕せよ!』だ。 フランス アングレームの遺産賞に水木しげる「総員玉砕せよ」 | アニメ!アニメ! このうち遺産賞(ESSENTIEL PATRIMOINE)は未来への遺産として残したい作品として、多くの巨匠の作品から1作品を選び出す。アングレームの中でも特に注目されている賞である。今年は日本から横山光輝さんや辰巳ヨシヒロさんも含む8人の作品の中から水木さんの『総員玉砕せよ』が選ばれた。 2007年に『のんのんばあとオレ』で日本人初の最優秀作品賞に輝いていたが、それにつづく快挙だった。 第41回となる2014年も、最優秀作品賞ノミネート