バリオーム、なんで2番と3番のピンをつなぐ? ひとことで言えば、フェールセーフです。 右のような回路をよく見かけます。可変抵抗や半固定抵抗の3番のピンはつないでもつながなくても同じではないか?という疑問を誰しも持たれるかと思います。じつは、この接続には深いわけがあるのです。 可変抵抗や半固定抵抗は電子部品でありながら、機械的な動きを伴う希な部品です。機械的な動きを伴うために、接点が磨耗する、衝撃に弱いという欠点をもちます。接点の磨耗によってバリオームはガリオームになります。これは、古いオーディオの音量調節ボリュームを回すとガリガリという音がすることから名づけられたと思われます。 さて、このガリオームの正体は、接点の磨耗によって、接点が接触不良を起こすことにあります。ボリュームを回していくと、2番ピンが電気的に絶縁された状態になってしまうことがあるわけです。 このとき、右の図のような接続です