最近、様々なメディアでサイバー攻撃についてのニュースが報道されている。このようなサイバー攻撃のいくつかは、標的型メールを利用していたと報告されている。標的型メールとは、ある特定の組織や個人に限定して送信される不正なメールである。この標的型メールは、ターゲットが限定されているため、ウイルス対策ベンダーでも検体の収集が難しく、ウイルス対策ソフトでの対応が難しいという特徴がある。 標的型メールには、不正なファイルが添付されていることが多い。添付されているファイルは主に以下の2種類である。 1.exeファイルまたは、zipなどで圧縮されたWindows実行ファイル 2.脆弱性を攻撃する不正なコードが含まれたドキュメントファイル このうち、最近注目を集めているのが2番目。不正なコードは、クライアントパソコン(PC)にマルウエアを感染させようとするプログラムである。ドキュメントを開くアプリケーションに