人形アニメ 「サンダーバード」登場で制作断念 「日本沈没」などで知られるSF作家・小松左京さん(1931~2011年)が半世紀前、人形アニメに取り組んでいたことがわかった。海外展開も視野に入れた壮大な企画だったが、同時期に英国で特撮人形劇「サンダーバード」が登場したことから断念。遺品から当時の絵コンテが見つかり、著作権を管理する「小松左京ライブラリ」が企画の全容について調べている。 発見された絵コンテは試作フィルム用(5分)の最終稿とみられる計39枚。1枚に4コマが描かれている。 少女ジョーンと〈成長光線〉で卵から 孵化 ( ふか ) させた恐竜が、1億年前の世界にタイムスリップするストーリー。タイトルも制作年代も不明だったが、小松さんと交流があったSF作家・堀晃さん(71)の証言で、経緯が判明した。 堀さんによると、1965年に大阪の番組制作会社が、平日夜の帯番組として一話5分のSFアニ