ボンドルドとリコの関係は「レクター博士とクラリス」に似ている ──原作マンガについて、倉田さんの思うところをお聞かせください。 倉田:1巻~3巻と読み進めると、マンガ作りがものすごく上手くなっていくのが分かるんですよ。1話目は世界観の紹介が手探りで、モノローグの説明が多い。だけど2巻以降はキャラのセリフと動きだけで、世界観が自然とわかるように進化している。 つくし:キャラクターの作り方が段々わかってきたんです。例えば、最初オーゼンはおじいちゃんだったし、マルルクは普通の女の子の予定でした。 変化のきっかけは小池一夫先生の『人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方-』という本を読んでからです。「膨大な背景を持つキャラクター同士をぶつけると、何かしら起こる。それがドラマになるので、それを描け」とこの本から教わりました。 『人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作