4月7日、トランプ政権は、シリアの空軍基地に対する巡航ミサイルによる攻撃を行った。「力誇示 突然の武力行使」(『東京新聞』4月8日付1面トップ見出し)。ロシアは「主権国家に対する侵略であり、国際法違反」と激しく反発した。トランプはロシアやシリアに対して微妙な位置関係を保っていただけに、急転直下の方針転換には驚かされる。毒ガスにより幼児までが殺されるシリア内戦の惨状。そこに巡航ミサイルを打ち込むという極端な方法はトランプらしいが、安倍首相は「米国政府の決・意・を支持」との態度をいち早く表明した。14年前のイラク戦争開戦当日、小泉純一郎首相(当時)が世界のどこの首脳よりも早く、「ブッシュ大統領の行・動・を理解し、支持します」と断言したことを思い出す。今回は「行動の支持」ではなく「決意の支持」で微妙な距離をとったつもりだろうが、世界を「敵か味方か」に極端に単純化するトランプを相手にどこまで通用す