首都ワシントンの車のナンバープレート。下部に「代表者不在の課税を終わらせよう」とのスローガンが印刷されている 米首都ワシントン(ワシントン・コロンビア特別区)には、西部ワイオミング州などより多い約70万人が暮らし、連邦税も納めているのに、連邦議会議員がおらず投票権もない。選挙は「州」ごとに行うと規定され、首都は「特別区」だからだ。十分な自治権もないため、官民は連携して51番目の州を目指す運動を展開しているが、民主党支持層が多いため共和党が反対している。(ワシントン・吉田通夫、写真も) 「代表者不在の課税を終わらせよう」。首都ワシントンの車のナンバープレートには2000年から、異色ともいえる政治的なスローガンが書かれるようになった。住民の提案に特別区トップの市長らも同調し、公用車に同じプレートを付けている。日本では「1票の格差」の大きさが問題になっているが、米国の首都の住民は、1票すら持って