日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 2010年4月22日、阪本順治監督と高橋玄監督のトークショー付きで、『ポチの告白』が上映された。 映画館大賞2010の特別部門「あの人の1本」で、阪本順治監督が高橋玄監督の『ポチの告白』を選んだのである。 『KT』や『闇の子供たち』を世に送り出した阪本監督らしい選定だ。 カジュアルな格好の阪本監督に比べて、高橋監督は黒のスーツ、黒のシャツに、ネクタイと靴下だけが真っ赤な、インパクトのある服装で登場した。 eiga.com のニュースでも報じられているが、ここではニュース記事から漏れていることを記憶を頼りに紹介しよう。 『ポチの告白』は、「日本最大の暴力団」である(と劇中で語られる)警察と、その身内である裁判官及び検察の腐敗と悪行をさ