「四つの約束」は会社設立時から会社の全社員が守るべき決まりとしてきた事柄である。今回は「仕事票は毎日正確につける」「決められた場所に決められた形で格納する」という二つの約束を説明する。 約束3:仕事票は毎日正確につける 仕事票とは富士通アプリケーションで使用している作業実績を作業ごとに登録する仕組みである。その特徴は,作業を非常に細かく細分化して(0.1時間が最小単位)毎日登録することにある(図)。 この仕組みを考えた最初の目的は,正確な原価把握(作業改善のできるレベルの原価把握)を行うことである。ソフトウエア開発の原価把握は「データを集めるのが大変」「見えないのでよく分からない」などの理由でいろいろな試行はされてきたが,うまくできなかった。しかし,原価の分からない製造業があるのだろうか。また成り立つのだろうか。そんなことはないはずだとの思いから,会社設立からこのテーマを掲げて実行している