友人から面白い話を聞いた。本田技研*1では、社用車の一部を社員に貸し出すルールがあるらしい。社用車といっても、軽トラや営業バンだけではない。オデッセイやステップワゴンといったファミリーカーから、S2000のようなスポーツカーまで、様々な彼らの『商材』を借りることができるという。企画・マーケティング業務の効率を考えると、実にすばらしい制度だと感じた。 商品を考える、商品を売る、何を取っても商品のことを深く知らなければ意味がない。が、実際は想像や他人のリサーチによる結果を鵜呑みにし、自ら体験していない領域においてディシジョンを下して行く仕事のやりかたが目につく。 「沢山ボタンがあったらお年寄りには使いにくいに決まってる」 「アンケートでは背の低い車は好まれていない」 「調査によると右側から乗降するケースは稀だ」 などなど。こういった仕事のやりかたはコンサルタント会社にでも任せておけばいい、と声