「日本の建国はいつですか」「建国したのは誰ですか」について答えられる高校生がわずかで、日本は「マッカーサー」が建国したと答える生徒もいた。 作家、竹田恒泰さんが先日の仙台「正論」懇話会の講演会で、高校生を対象にした調査の話題をあげ、戦後歴史教育を危惧していた。 そんな調査があったのか。同僚に聞くと、月刊「正論」(平成25年5月号)で当時大学生だった山本みずきさんの寄稿「18歳の宣戦布告 国家観なき若者に告ぐ」で取り上げられていた。調査は山本さんが「国家観」などをテーマに行い、日本では福岡市内の高校生100人から回答を得た。冒頭の質問で「紀元前660年に神武天皇が建国した」と答えられたのはわずか2人で、未回答が多かった。推古天皇や卑弥呼のほか、マッカーサーとの答えも。 山本さんが高校の教科書を調べたところ、クニを治めた最初の人物として卑弥呼が登場する。教科書のはじめの方で取り上げられる天皇が