HONZが全力でレコメンドする『冒険歌手 珍・世界最悪の旅』。ついには復刊へと導いた、担当編集者が登場。一風変わった人物ばかりが登場すると話題の本書だが、担当編集者までもが一風変わった人であったようで…。(HONZ編集部) 関連記事はこちらから→レビュー第1弾、レビュー第2弾、今週のSOLD OUT、高野秀行さんの解説、著者インタビュー はじまりは「元義理の妹」(←意味は考えてください)だった。 『冒険歌手』の底本にあたる小学館文庫『ニューギニア水平垂直航海記』は、彼女が外部編集者として編集に携わっていた。これはまったくの偶然。2004年当時、わたしは山岳雑誌編集者だったので、雑誌で紹介してもらえないかと「元義理の妹」からの打診があったように記憶している。その後二度ほど峠さんと山に取材に行って、ルポ記事を作った。 もうひとつ脈路があった。ユースケこと角幡唯介さんと同じ早稲田の探検部OBが当