手や足などに水疱性の発疹が現れる手足口病が、九州地方で流行の兆しを見せている。今月6日から12日までの週の患者報告数(小児科定点医療機関)は、宮崎県を除く九州の6県で前週を上回り、警報基準値を超過する地域が続出。3週連続で増えた長崎県は「年明けから報告数が増加傾向」とし、手洗いの徹底や医療機関への早期受診などを促している。【新井哉】 九州各県の今月6日から12日までの週の定点当たりの報告数は、鹿児島で前週の2倍近い0.82人となったほか、熊本で前週比64%増の2.16人、長崎で61%増の1.93人、福岡で56%増の1.23人、大分で27%増の1.86人、佐賀で1%増の2.78人となった。宮崎は前週と同じ1.47人だった。 一部の地域で感染が拡大しており、熊本県の宇城(7.0人)や長崎県の県北(6.33人)、宮崎県の小林(6.3人)、鹿児島県の川薩と大分県の中部(共に6.0人)の保健所管