教育とICTで重要な視点は、なぜスマホやタブレットが普及したのか、という点です。学校で学ぶ教科書が単にタブレットに変わり、教室内だけで使用するのであれば、ノートパソコン登場時に既に日本の学校の授業風景も変わっていたはずですが、基本的に全てうまくいきませんでした。 タブレットやスマホが普及した理由は携帯が可能で、いつでもどこでも使え、かつ個に帰属してカスタマイズができるからです。オフィスから持ち出せないタブレットに意味はありませんが、教室内のみで使用しておいて費用対効果が確認できず「タブレット教育に意味は無い」と結論付けたりします。仮に持ち出せても行政はとかく制約を設けるので放っておくと「勝手にアプリは入れられない」等々のカスタマイズに制約を付け、子どもからすれば楽しくないタブレットになります。